船の生活排水プラごみ調査へ
平成31年1月21日山陽新聞記事
プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化する中、国土交通省は平成31年度、旅客船や貨物船など船の生活排水に含まれるプラスチックごみが海洋環境に及ぼす影響について、初の実態調査を行います。影響が大きいと確認された場合、国際動向も踏まえて規制措置の検討に入る可能性があります。
船から海へのごみ投棄は禁止されていますが、生活排水は対象外です。乗客乗員が使う洗顔料や洗剤には、微細なプラスチック粒子を含んだ製品もあり、一定量が海に流出しているとみられています。船体の塗料にもプラスチック粒子を含むものがあるため、メーカーに含有量などのデータ提供を要請します。
船に由来するプラスチックごみの大部分は流出した漁網や漁具が占めるとされ、水産庁も平成31年度から削減策を検討するほか、プラスチックごみを食べた魚への影響調査も計画しています。