JEAN小島さんの御意見紹介_環境新聞記事より

一般社団法人JEAN(Japan Environmental Action Network)は、漂着ごみ・散乱ごみの調査やクリーンアップを通じて海や川の環境保全を行っている非営利の環境NGOで、既に御存知の方も多いと思います。
同法人の小島事務局長が、「環境新聞」で、6回にわたり海洋プラスチック汚染の記事を執筆されています。同記事から管理人が名案ではないかと感じた部分を抜粋しますので、御覧ください。なお、記事全文は、次のホームページに掲載されています。http://www.jean.jp/

 

平成31年4月10日環境新聞記事(小島さんの記事の一部を抜粋)

「~略~。 次に、海にごみが出ないようにするためには、陸域での散乱ごみ発生を減らし、川がごみの通り道にならないようにすることが必要です。不法投棄は厳格に取り締まるべきですが、パトロールには限界もあります。ルール違反を承知でこっそり捨てる行為を減らすには、回収しやすいごみの集積場所を新たに作るという方法もあるでしょう。
海のごみの調査研究に長年取り組んでいる鹿児島大学の藤枝繁教授は、発想を転換して、不法投棄されがちな所を、ごみの回収場所としてはどうかと提言しています。例えば、高速道路のサービスエリアやコンビニエンスストアを、積極的にごみを回収する場所と位置づけ、そのためのコストを社会で負担する仕組みを作る、というように。
米国のオレゴン州では、NGOと州の海岸の管理部局が話し合って、海岸を散策したついでに拾ったごみをいつでも入れられる大型のごみ箱が、海岸に出る道路脇に設置されています。回収用の袋が必要ならNGOや管理局のオフィスなど、いつでももらえる場所が周知されています。毎朝散歩のついでにちょっとごみを拾う人も多いそうで、海岸にはほとんどごみがなく、美しい砂浜が広がっていました。家庭のごみを持ち込まれることは滅多にないそうです。~以下略~」

【管理人の考え】
小島さんの執筆による記事の一部を上記に紹介しました。管理人が思いますに、全国各地で行政やボランティアの方々等による海浜清掃が行われていますが、いくら環境教育が進もうと、善意の人々の努力のみでは限界があります。ごみを捨てない人にとっては理不尽かもしれませんが、国民全体が海ごみの被害者であり、何らかの形で加害者にもなっているという前提に立ち、プラスチックと魚が同量という信じがたい海にさせないための社会的コストを考える時期になったと思います。

 

 

 

平成31年