レジ袋有料化 来年4月_経産相表明、五輪視野
令和元年6月16日山陽新聞記事
深刻化する海のプラスチックごみ汚染対策などを話し合う20か国・地域(G20)エネルギー・環境相会合が、6月15日、長野県軽井沢町で開幕しました。世耕経済産業相は開幕の挨拶で、国内のレジ袋有料化の義務付けについて、「早ければ東京五輪・パラリンピックに間に合うよう来年4月1日に実施したい。」と表明しました。会合では、プラごみ削減に向け日本が提案した国際枠組み構築に合意する見通しとなりました。各国が削減の自主的な対策を実施し、内容を定期的に報告して共有する仕組みです。初日の議論を終え原田環境相が「大筋でまとまりつつある。」と述べました。
プラごみに関する協議で原田環境相は、「各国の漁業や観光、人の健康に影響を及ぼす懸念がある。」と指摘し、廃棄物の適切な処分に向け、アジア各国などへの協力を進める考えを示しました。また、各国のプラごみ対策の優良事例を共有するため、情報集約の拠点をインドネシアにある国際機関に創設することも明らかにしました。
会合には、プラごみの海への流出が多いとされるベトナムやタイなどG20以外の6か国も加わり、国際機関の代表らも参加しました。