風力推進装置搭載の石炭船(商船三井・東北電力)
令和2年12月10日 商船三井・東北電力プレスリリーズより(管理人まとめ)
~世界初の「帆」を搭載した石炭船の導入により、環境負荷低減と経済性の両立を目指す~
株式会社商船三井と東北電力株式会社は、硬翼帆式風力推進装置(ウインドチャレンジャー)
を搭載した石炭専用船による輸送契約を締結しました。これを受け、2022年の運航開始
に向けて、今後、株式会社大島造船所にて、同船の建造が開始されます。
同船の導入による温室効果ガス削減効果は、従来の同型船と比較し、日本-豪州航路で約5%、
日本-北米西岸航路で約8%が見込まれており、燃料輸送時の温室効果ガスの排出抑制に資す
るものと考えられています。
【ウインドチャレンジャー搭載石炭輸送船の概要】
・運航会社:商船三井
・全長/全幅:約235m/約43m
・載貨重量トン数:約99,000トン
・概要(船体イメージ)
伸縮可能な帆(硬翼帆)によって、風力エネルギーを推進力に変換する装置を同船に搭載す
ることにより、航行燃料の削減が可能となり、環境負荷の低減と経済性の向上に寄与する。
2009年に東京大学が主宰する産学共同研究プロジェクト「ウインドチャレンジャー計画」
が前身。2018年1月からは、商船三井と大島造船所が中心となり、産学共同研究を引き
継ぐ形で、「ウインドチャレンジャープロジェクト」を発足。2019年10月には、設計
に関する基本承認(AIP)を取得した。