微小プラスチック 都市部ほど多い

平成31年1月15日山陽新聞記事

東京理科大の片岡助教のチームは、平成27年から愛媛大のチームと、日本全国の45河川で、微小な「マイクロプラスチック」の調査を続けています。

これまでに分析を終えた29河川のうち、9割に当たる26河川の水からマイクロプラスチックが検出されており、人口密度が高く市街地の面積が広い地域を流れてきた河川ほど、マイクロプラスチックの濃度が高いことがわかりました。レジ袋や発泡スチロールの容器の破片とみられるごみや、ペットボトルのふたと同じ材質のごみが確認されています。

日本周辺の海は、世界平均と比べてもマイクロプラスチックの濃度が高い海域ですが、外国から流れてくるのがどれくらいで、日本国内から出るのがどのくらいかはわかっていません。片岡助教は、「調査によって、陸地から出たプラスチックごみが川に入り、海を汚染する流れがはっきり見えてきた」として、日本の河川全体がどのくらいのプラスチックごみを海に運んでいるか推計する手法の開発を目指しています。また、「生活の中で使い捨てプラスチックを極力使わないようにするべきだ」と指摘しています。